「もしかして私、大人の発達障害かも」
発達障害は子供をイメージしやすいのですが、発達障害に悩むのは子供だけではありません。
大人の発達障害も存在するのです。
そして、その症状が大人の発達障害であると気付きメンタルケアに訪れる人が近年 増加傾向にあります。
発達障害という言葉が認知される以前は、変わった子供、変わった人といった扱いを受け(いじめ)や(DV)や(差別)など生きずらい思いをしてきたと思います。
発達障害の人はその場の空気を読むことが出来なかったり、うっかりミスが多いと言う特徴があります。
発達障害は努力で治すことは出来るものではありません。
なぜなら発達障害の人は脳の発達が普通の人と異なると考えられるからです。
【大人の発達障害とは】
発達障害とは脳の情報処理に偏りが生じ、日常生活に困難をきたす状態のこと言います。
※決して親の育て方や環境でおこるものではないと言われています。
発達障害は日常生活に支障をきたすこともありますが、その一方である特定の分野においては優れた能力を発揮することもあります。
大人の発達障害とは20歳以上の年齢の発達障害のこととなります。
その症状は子どもの発達障害と同じですが、症状が軽かったため大人になるまで発達障害とは気付かなかったり、周囲の人に発達障害を特徴や個性の一つと捉えられていたため、日常生活を送る上において特に問題がなかったケースも多いようです。
発達障害の特徴の中には「他人と上手にコミュニケーションを取ることができない」といったものも含まれるため、失敗を上手く友人や先輩や上司に相談したり、アドバイスを受けたりすることができないケースもあります。
そのようなことが続くと、周囲から否定的な目で見られることが多くなるとともにストレスが溜まり、最終的には
うつ病などを発症してしまうこともあります。
(困り事)症状例
「周囲とのコミュニケーションがうまくいかない」
「場の空気が読めない」
「忘れ物やミスが多い」
「仕事や家事の段取りが悪い」
「期限が守れない」
「思うようにいかないとパニックになってしまう」
「衝動的に行動してしまう」
発達障害がある人の場合は、こうした問題が時々ではなく「しょっちゅう起きている」こと、そのことによって「生活に支障をきたしている」ということが特徴です。
大人の発達障害の中には、大きく分けて三つの傾向があります。
この傾向は発達障害をきっちりと三つの種類に分けるものではなく、それぞれの傾向を併せ持つ人がいたり、人によってその傾向の強さが異なったりすることがあります。
1:自閉スペクトラム
自閉スペクトラムの症状は「社会コミュケーション障害」と「限定された反復行動」となります。
社会コミュニケーションの障害とは、日常的な会話ができない、愛着を示す行動が乏しく、知らない人の中に置かれても平気なように見える点です。
また、会話を行う際に表情の変化が乏しかったり、ジェスチャーが少なかったりする点も特徴です。
変化に対応することが難しく、些細な変化に対しても大きな抵抗感や苦痛を感じてしまいます。
2:注意欠如 多動性障害(ADHD)
ADHDには不注意・多動性・衝動性の3つの症状があります。
注意欠如・多動性障害(ADHD)の人は子供のころから感情が強く表に出やすい傾向があり、大人になってもこの症状は治まらず、衝動的に職場や家庭内で暴言を吐いていしまったり、時には暴力という形で出ることもあります。
大人になって社会に出た時に周囲から期待される目標の高さや人間関係の複雑さに対して、その特徴から社会性に欠けると思われてしまうことがあります。
3:学習障害(LD)
学習障害(LD)は知的障害ではなく「読」「書」「計算」など特定なものの学習が困難なことを言います。
「読み書き障害」
読んだり書いたりすることに困難さが現れる症状をいいます。文字の形を捉えることが苦手だったり、実際に自分で読み書きができていても、文字を思い出すのに時間がかかってしまう事です。
(結論)
現在のところ大人の発達障害をお薬(薬物療法)で根本的に「治す」ことはできません。
発達障害の特性とは、その人が生まれもった「ものの感じ方・考え方・行動の仕方」と深く結びついていて、それを根本的に変えることはできないからです。
「治療」のめざすところは、生活上の不適応を軽減し、「発達障害」を発達の「凸凹」の範囲に収められるような方策を見つけることになります。
なぜ不適応が生じているのか(発達障害の特性そのものか/二次的な要因によるものか/周囲の環境によるものか など)を検討し、どうすれば不適応を減らせるかを様々なアプローチ(症状を緩和させる/対処法を身につける/環境を変える/周囲の人にサポートを求める など)認知行動療法が有効とされています。
メンタルケアカウンセリングこれこそが大人の発達障害のケアといえるでしょう。
大人の発達障害という病気と向き合い、平穏で、安心出来る日々をカウンセラーと一緒に取り戻して行きましょう。