ASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群)とは
社会的なコミュニケーションや他の人とのやりとりが上手く出来ない、興味や活動が偏るといった特徴を持っていて、自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群といった呼び方をされることもあります。
アスペルガー症候群はこれまでのところ確実に断定できる原因は特定されていませんが、何らかの先天的な脳の機能異常により引き起こされていると考えられています。
また、遺伝的な異常が関与することも疑われていますが、アスペルガー症候群の発症を引き起こす原因遺伝子は完全には特定されていません。
(症状)
(興味や活動の偏り)
興味や活動の仕方に偏りがあります。
(例)興味がある事を詳細まで記憶していることがあります。こうした情報は、アスペルガー症候群の方にとってはとても興味深いものであるため、他人と情報を共有しようとしますし、話題を変えることを嫌がることもあります。
アスペルガー症候群では、これらの症状があることから人間関係の構築に問題をきたすことがあり、学校生活や会社での環境において孤立することもあります。また、自身の気持ちが周囲に伝わらないことを経験して引きこもりになったり、うつ状態を呈したりすることもあります。
(社会的コミュニケーションの障害)
アスペルガー症候群の方は、一見すると他人に興味がないように見えます。しかし、本当に興味がないわけではなく、どうやって他人と関わっていけばいいのか、その方法が分からない状況です。
アスペルガー症候群では、場や年齢にそぐわない言葉づかいをします。また、年齢相応の羞恥心や常識についての理解が乏しいこともあり、オブラートに包んだ表現をすることも苦手です。本人に悪気があるわけではなく、思ったことを正直にいう傾向があります。しかしこうした気持ちは他人には伝わらないこともあり、対人関係に障害をもたらすことがあります。
(日常生活がパターン化しやすい)
自分の行動や習慣に関しては自分が決めたルールにこだわりやすく、毎日の行動がパターン化しやすいだけでなく、いつもと違うパターン、例えば風呂と夕食の順序が逆になるといった事を非常に嫌がる傾向があります。また予期せぬことが起こった時にパニックになりやすい傾向もあります。
(カウンセリング方法)
アスペルガー症候群の方においては、自分のことを理解してサポートしてくれる人の存在が大切です。本人は無自覚でも、他者から見た場合にまずいと思われる行動を、優しく正直に指摘したり、苦手な部分を助けてくれる人の存在は、アスペルガー症候群の方にとって大きな力になります。
認知法・行動法カウンセリング(心のケア)で、指摘は的確に・苦手な部分はゆっくり時間をかけて克服していくカウンセリングが適切です。

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